SEO対策 Kota Naito / 2018.04.08

ファーストビューとSEOの関係「ユーザーが求める情報を魅力的に表現する」

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ファーストビューはその良し悪しで、直帰率が大きく変化し、求めているコンバージョンにも影響を与えます。ユーザーはこのファーストビューエリアで「このページには何が書かれているのか。はたしてこのまま読み進めるべきページなのか」を判断します。
そのため、ファーストビューではそのページに何が書かれているかを魅力的に表現し、ユーザーに閲覧を続けてもらえるように工夫することが大切です。そしてこのことは、多くのWEB担当者が理解していることでもあります。

では、このファーストビューとSEOの二つの関係について考えたことのあるWEB担当者はどれくらいいるでしょうか? 実はこのことを深く考えているWEB担当者はそう多くありません(私が出会ってきたクライアントの話となりますが)。
今回は、あまり触れられることのない、話題に上がることのない、実は重要なファーストビューとSEOの関係についてお話ししたいと思います。

Googleはソースコードを追いながら、どこまでがファーストビューなのかを理解している

Googleはパンダアップデートを繰り返しながら、ファーストビューの判定アルゴリズムを日々改善し続けています。今では、人が閲覧するのと同じように、どこまでがファーストビューであるのかを理解し、またどこからどこまでがメインカラム(記事本文のエリア)で、どこからどこまでがサイドカラム(サイドバーのエリア)なのかを理解していると言われています。

Googleは否定していますが、直帰などのユーザー行動が、検索ランキングに使用されているのではないかという説があるように、ページのUX(ユーザー体験)は非常に重要です。ユーザーがページにランディングして、閲覧を続けるかの判断を下す最初のエリアであるファーストビューは、SEOにおいても非常に重要なのです。それは、どこまでがファーストビューエリアなのかを理解しようと、アップデートを繰り返しているGoogleの行動からも理解できることでしょう。

では、SEOの視点からファーストビューにはどういった情報が必要になるのでしょうか。

ファーストビューでユーザーが求める情報を魅力的に表現することは当たり前

SEOの視点と言いましたが、実際にはユーザー(ページに訪れた人)の満足度を向上させることそのものがSEOにも直結します。そのためSEOの視点であっても、ユーザー体験の視点であっても、気を付けるべきポイントはほとんど同じです。これは非常に重要なことなので、どのようなSEO施策を行うにしても、忘れないようにしてください。
そのうえで、ここではSEOの視点からファーストビューエリアに必要な情報、また不要な情報についてお話しさせていただきます。

SEOの視点から見るファーストビューに必要な情報

世界中のWEBページを巡回するGoogleボットは、その名の通りロボットです。そのため、画像や動画などのコンテンツを人間と同じように理解することができません。だからこそSEOについて書かれた書籍には「テキストコンテンツをなるべく多く掲載しましょう」と書かれているのです。

ファーストビューも同じです。できるだけテキストコンテンツの量を多くし、尚且つ「ユーザーがそのページを読み進めたいと思えるような、魅力的な見出しとリード文」を用意しましょう。 これは既存ユーザーよりも新規ユーザーの方が多く訪れるサイトの場合、特に重要です。はじめてそのページに訪れる人は、そのページに何が書かれているのかをいち早く知りたいと思っています。そして、わざわざスクロールして何について書かれているページなのかを調べたいとは思っていないのです。それはなぜか。それは同じような情報がWEB上に溢れているからです。 ユーザーはわざわざユーザー体験の悪いサイトで閲覧を続けようなんて思いません。同じような情報が書かれている、より使いやすい、よりわかりやすいサイトに移動すれば済む話ですから。

※価値のある一次情報の場合、多少UXが悪くても、閲覧を続けてもらえる可能性が高まります。

SEOの視点から見るファーストビューに不要な情報

「ファーストビューエリアに必要な情報」で話した通り、まずGoogleボットが理解することが困難な画像や動画といったコンテンツは極力避けるべきです。とはいえ、人はそのページについて何が書かれているのかを視覚的に示してくれる魅力的なアイキャッチ画像には視線を移します(興味を持ってもらうためのきっかけになります)。またそのアイキャッチ画像付近のコンテンツ(見出しや本文)にも視線を移してくれます。そのため、ページの内容と関連する画像であれば積極的に導入するべきでしょう。
これはまさに、SEOはユーザー体験の向上と結びついているという、私が忘れないで下さいと注意していたことです。Googleという機械の為ではなく、まずは人のためを考えましょう。Googleも人のためを思ってアルゴリズムをアップデートし続けているのですから。

また、ファーストビューエリアに掲載するべきでない情報として、もっとも重要なものは、外部サイトにつながる広告です。Googleは広告目的に作られた質の低いサイトを評価しません。ファーストビューには広告目的のサイトだと誤解されないように、サイト外リンクを極力設置しないように注意しましょう。
ただ、明らかに広告リンクではないとGoogleが理解しているような、Facebookのシェアボタンや、Twitterのツイートボタンは、(確かに外部サイトへのリンクではありますが)基本的に問題ありません。もちろんユーザーが不快に感じるような不自然な貼り方はやめましょう。

ここで紹介したことに気を付けていただければ、ユーザーにも検索エンジンにも評価されるファーストビューになるはずです。とにかく、重要なことは、どうすればユーザーが満足するかを突き詰めて考えることです。たとえ今はまだその思いが検索エンジンに伝わっていなくても、いつかは伝わるようになるはずですから。

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kota naito

内藤 康太クリエイティブディレクター / フィット代表

2008年にWEBデザイナーとして独立し、フリーとして活動。その後、WEBディレクターとして一部上場企業とベンチャー企業で経験を積み、2016年から再びフリーのクリエイティブディレクターとして活動。 現在は、関東圏内で企業のWEBコンサルティング、WEB制作、コンテンツマーケティング支援、SEO対策を行っています。

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