SEO対策において、「キーワード選び」は大変重要です。訪問者は目的に合わせて自分の言葉でキーワードを入力するため、サイト運営者は、「訪問者自身が利用するキーワード」をきちんと調べ、知っていなければなりません。もしも、訪問者があまり利用しないキーワードでSEO対策を行えば、サイトへの流入を期待することはできないでしょう。
そこで今回は、訪問者が実際に利用するキーワードの簡単な見つけ方を紹介いたします。
自分の言葉ではなく訪問者の言葉で
例えば、とてもよく膨らむチューインガム「超ガム」という商品を作る会社が、自社のWEBサイトの集客キーワードに「超ガム」を選んだとして、果たしてサイトへの流入は見込めるでしょうか?
もしも「ファンタ(炭酸飲料)」や「ラ王(インスタントラーメン)」のように、十分に知名度のある商品であれば、商品名でのSEO対策も十分結果につながると思いますが、そうでなければ、商品名での検索流入はほとんど見込めないでしょう。とはいえ、商品名で検索するユーザーは、意欲が高い傾向にあるため、コンバージョンに結び付きやすいのも事実です。そのため商品名でのSEO対策を全くしないというのも問題ではありますが、それでも知名度のない商品の場合は、商品名だけを主要なSEOキーワードにすることは、多くの場合望ましくありません。
主要なキーワードにするべき言葉は、自分が命名した商品名や愛称ではなく、訪問するユーザーが、実際に使う言葉であるべきなのです。
訪問者が実際に利用している言葉を見つける簡単な方法
Googleキーワードプランナーが、広告を出稿していないアカウントでは十分に利用できなくなった今、訪問者が利用するキーワードを無料で見つけるためには、「Google検索のオートコンプリート機能」が大変役に立ちます。
Google検索のオートコンプリート
Google検索のオートコンプリート機能は、検索窓に文字を入力すると自動でキーワードの入力候補を表示してくれる機能のことです。この機能は、自分で考えたキーワード候補が、実際に一般で利用されているのかを確認するときや、キーワード候補を探すときに役立ちます。
例えば、あなたの会社が新鮮な卵で作るロールケーキを販売しており、主要な集客キーワードとして、「新鮮 ロールケーキ」という言葉が思い浮かんだとします。このキーワードが実際によく利用されているのかどうかを知るには、Google検索で「ロールケーキ し」「新鮮 ろ」と入力するだけでいいのです。入力候補に自分で考えたキーワード(この例の場合、新鮮とロールケーキ)が含まれているのであれば、そのキーワードでSEO対策行っても、大丈夫だと言えるでしょう。逆に、もしも上記の画像のように自分で考えたキーワードが、入力候補の中に含まれていなければ、ユーザーはそのキーワードではほとんど検索していないということなので、主要な集客キーワードにするべきではないかもしれません。
またオートコンプリートで表示されるキーワードの入力候補は、どれも一般に良く利用されているキーワードばかりですので、この中から集客キーワードを探すこともできますが、集客キーワード探しには、もっと便利な「KOUHO.jp」というツールがあります。
KOUHO.jp
http://aramakijake.jp/
Googleのオートコンプリート機能はサジェストとも呼ばれており、このサジェストを一覧で表示してくれる便利なツールが「KOUHO.jp」です。サジェストが一覧で表示されるので、集客キーワード候補を探すのに大変役に立ちます。
aramakijake.jp
http://kouho.jp/
また候補に挙がったキーワードの月間の検索予測数を調べるのに役立つツールが「aramakijake.jp」です。「Google検索のオートコンプリート」や「KOUHO.jp」で見つけただしたキーワード候補の月間の検索予測数をすべて調べれば、最終的にどのキーワードを集客キーワードにするかを決定するのに大変役立ちます。
ここで紹介した3つの機能を活用すれば、訪問者が実際によく使う言葉を手軽に探し出すことができます。キーワード選びを行うときは、ぜひ活用してみてください。
最後に
キーワード選びは大変重要だと最初に話しましたが、それでもそれ以上に大切なことがあります。それは「自分たちの商品を購入する人は誰で、どんな目的でどのように検索して、彼らに商品をどう訴求すれば買ってくれるのか?」というユーザーの行動をイメージすることです。このイメージが無ければキーワードを正しく選び出すことはできないでしょう。また、こういったツールでは候補にあがらないような細かなキーワードで行うロングテールSEOも、重要だということを忘れてはいけません。