今現在の天気を的確に教えてくれる、シンプルすぎる看板広告
ニュージーランドの気象予報サイト「MetService」によるユニークな看板広告です。国内の海や山といった様々な地域における「今現在の正確な気象情報」をユーザーに届けられる点を訴求しています。
Webサイト風のフレームがあるだけというシンプルなデザインで、表現したいことを実に巧みに表現できています。アドレスバーには「www.metservice.com」と記されていて、きちんとサイトへの誘導も図れています。
環境にやさしいことをアピールしたとっても小さな看板広告
環境への負荷が少ないコンパクトカーといえば「Smart」というイメージを印象付けるために、環境への負荷が少ないミニチュアサイズの看板を利用した広告です。
この看板には、「小さいことが素晴らしい!」という表現が綴られています。あまりの小ささのために、看板に気が付かない人が圧倒的に多かったと思いますが、この看板を発見した人はしっかりと広告メッセージを受け取ったんじゃないでしょうか。
隠された〇〇を覗き見たい。男心をくすぐるランジェリー看板広告
看板のQRコードをスマートフォンでスキャンすると、QRコードの部分が「Victoria’s Secret」のブラジャーに変換されるという、男性的にはちょっとがっかりな看板広告です。
ディスプレイにはVictoria’s Secretの文言とともに、「Sexier than skin(裸よりもセクシー)」というメッセージが表示されます。恐らく積極的にQRコードをスキャンした下心丸出しの男性からの間接的なブランディングを狙った広告かと思われます。女性はQRコードの下に隠された秘密に、さほど興味がないと思われますので。
動物保護団体による愛くるしい体験型看板広告
メルボルンにある動物保護団体「The Lost Dog’s Home」は、犬の友達を作る楽しさを伝えようと、デジタルサイネージを利用した体験型の屋外看板広告を実施しました。
画面に表示されたバーチャルの犬と、ボール投げをして遊べるインタラクティブなデジタル看板は、メルボルンで最も行き交う人の多いサザンクロス駅に設置されました。看板に向かってボールを投げる仕草をすると、看板の中にボールが現れ、犬がボールを追いかける仕掛けです。本物の犬のようなかわいらしさに参加者も思わず笑顔になっています。
時速17km以上で駆け抜ければスニーカーをGETできる看板広告
空の下を全力で駆け抜ける喜びを「Be More Human」というキャッチフレーズで訴求するスポーツブランド「リーボック」が、時速17km以上で看板の前を駆け抜けたら、スニーカーをプレゼントするという思わずチャレンジしたくなる看板を街中に設置しました。
看板には複数のスニーカーがディスプレイされ、看板上部にはスピードカメラが設置されています。走ることの楽しさを上手に表現できている大変ユニークな看板広告です。
インパクトがすごい。超巨大スマホ看板広告
モスクワのソコル地区に設置されたサムスンのスマートフォン「Galaxy S7 edge」の看板広告です。この広告はなんと、地上25階建てのビルの壁を一面利用した、高さ80m、幅40mという驚くべき大きさの超巨大看板広告となっています。
動画を見ていただければわかる通り、スマートフォンの画面に見立てて作られたこの看板は、LEDパネルを敷き詰めて作られており、映し出されたスマートフォンの画面には、「Galaxy S7 edge」の最新機能の紹介ムービーが流れています。ここまで大きければ間違いなく誰もが注目したことでしょう。
恐らくは世界最高のポスターと題された、まさに世界最高のポスター
大手ビールメーカーのカールスバーグが「Probably the best poster in the world(恐らくは世界最高のポスター)」と題したポスターを、ロンドン市内にあるオールド・トルーマン・ビール蒸留所の前の全長12メートルもある大型な看板に掲示しました。
もう気が付いた方もいるかと思いますが、よく見ると看板の中央部にビールサーバーがついています。「何が世界最高か?」というと、こちらにあるビールを誰でも無料で飲んで良いという仕掛けなのです。なぜうちの近所にこの看板が無いのかと悩まれます。ビール好きにはまさに世界最高のポスターです。
これを見たら旅行に行きたくなる体験型看板広告
ドイツ最大の航空会社「ルフトハンザドイツ航空」は、この窓の向こうを覗くだけで旅行に行きたい気持ちなってしまう屋外広告キャンペーン「Lufthansa Travel Compass」を実施しました。
ドイツのベルリンとハンブルクで実施されたこのキャンペーンは、360度カメラの技術を応用した回転式の「体験型デジタル看板」です。サンフランシスコ、ニューヨーク、香港、渋谷など、行き先は様々で、体験者は巨大な窓のようなディスプレイに映し出される美しい世界に、誰もが思わずに笑顔になっています。
世界には素晴らしいアイデアから生まれたクリエイティブが数多くあります。我々日本のクリエイターも視野を広げてクリエイティブの幅を広げていきたいですね。